第20回日本音楽療法学会学術大会 講習会要旨

多感覚に使用する音・音楽Ⅰ~セラピストの感覚を通して~

音・音楽は、人の様々な感覚とつながりながら、人によって実際の音・音楽が生み出され伝わるものとなる。本オンライン講習では、音・音楽の多感覚性を様々な映像等を通して体験し、映像と自分の体験を結び付けながら音楽療法の可能性をセラピストの感覚を通して考えていくものとする。「聴く、見る、触れる、動く、感じる、考える」感覚の視点を音・音楽の「プレイ」に仕掛け、そのプレイに人の発達を映し出すことや、音・音楽を創造する楽しさ、音・音楽で表現する心身を体験するできる方法等を提示する。音・音楽が人の様々な「生きる」瞬間につながっていき、音・音楽が発達やアクティブなエネルギーを促し、様々なものとつながっていく実感を得ることは、セラピストに不可欠な音・音楽体験と考える。具体的には、楽器・音素材・音声・動きなどを使う「絵譜」、音・音楽と「動くこと」、「描くこと」、「遊ぶこと」等が体験できる素材や実践例を提示する。
初の試みであるが、オンラインを通して、参加者の方々と共に音楽を創造できる瞬間を模索したい。

プロフィール

国立音楽大学卒業。ドイツミュンヘン小児センターにてゲルトルード・オルフ女史に音楽療法を学ぶ。山口県山口市に「こども音楽センター Co-Musictherapy 研究所」を設立、同研究所代表。日本音楽療法学会認定音楽療法士、代議員。

著書『音と人をつなぐコ・ミュージックセラピー』(山下恵子共著)春秋社:2002、楽譜『はらっぱで楽譜集』遊音印刷:1998、2002、2010,2015